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活動報告の詳細
国道沿いの街路樹でオシドリの雛10羽が巣立ちました!
2011.07.04
 真駒内曙中学校のハルニレの木に営巣していたオシドリが巣立った後雛の行方を調査中に抱卵中の雌を目撃し、営巣木を探して10日後にようやく確認できました。なんとそこは、交通量の激しい国道の街路樹で、高さ10mぐらいの位置で出入りしていました。警戒心の強いオシドリが国道沿いの街路樹での営巣確認は、驚きでもあり巣立ちの瞬間が興味深く、また心配でした。
 観察始めてから約1ヶ月後の6月下旬、近くの枯れ木に営巣していたアカゲラが巣立った日の日中、オシドリの雛10羽も巣立ちました。
 真駒内曙中学校のように視界が開けた場所でない上、出入り口が2つある樹洞で、どちらから出てくるか予想できなく、ビデオ3台を設置し待機していました。

 何度か辺りの様子を確認に出たり入ったりした後、まず車道側に雛4羽が下りてしまいました。1羽目は縁石の上に落ち、しばらくじっと動きませんでした。その後雛2羽が勢いよく下り、車道に落ち、4羽目の雛は舗道に下りました。
 その後母鳥がまたの間から歩道側に下り(以後雛は歩道側に下りた)、続いて雛2羽が下りましたが、親鳥は下りて間もなく、そこにいた雛4羽のみを連れて行進始めてしまいました。車道では車道に下りた雛2羽が母鳥を探して走り回り、勢いよく左折したトラックにひかれそうになりまがらも、風圧で助かったのか無事でした。交差点で信号待ち?の母鳥たちをようやく見つけ、急いで駆けつけました。その後母鳥はまだ下りていなかった雛に気がついたのか営巣木に戻り、綿毛にうずくまっていた4羽の雛と合流しました。
 合流後どうやって草地まで誘導するか呆然とした様子の母鳥。自転車が近づいてきた時とっさに行進始め、走り、雛を残し横断歩道を偽傷行為をしながら渡ってしまいました。残された雛10羽は一塊りになり、次の信号が青になり左折車が止まった瞬間に一列になって横断を始めました。縁石をなんとか上がり舗道にたどり着いた時、母鳥が下りて来て、親子揃って草地に消えました。1羽目雛が飛び下りてからほんの5分間の早技でした。

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