真駒内・芸術の森緑の回廊基金の活動報告を公開しています
5月13日(土)は天気に恵まれ、講師守屋開さんに説明いただきながら新緑の桜山の散策を楽しみました。8日(月)に打ち合わせを現地で行いましたが、それ以前に下見を2回され、観察スポットを見つけていただいていました。そこは、いままで足を延ばさなかった桜山の北端でした。
まず信号を渡り階段を登る時にいたアリに注目し、虫眼鏡をお借りしてエゾアカヤマアリを観察しました。石狩海岸にはスーパーコロニーがあるそうです。
次にセイヨウタンポポの花弁は何枚かと、合弁花の説明をしていただいた後、虫眼鏡を使用して数えました。花弁の先端に切れ目があり、5枚でした。在来種が受粉しないと増えないのに対して、セイヨウタンポポは単為生殖で増え、また乾燥に強いため、在来種が減っていることを知りました。
センボンヤリの春の花が咲いていましたが、虫眼鏡で花弁の数を数えると、こちらは3枚でした。
その後目的地へ向かう途中、チシマザサとクマイザサの違い、ササとタケの違いを教えていただきました。
そして観察スポットでは、タチツボスミレとオオタチツボスミレが隣り合わせに可憐に咲いている斜面があったり、エンレイソウとシロバナノエンレイソウの花が近くで咲いていて、違いを観察することができました。
前日まで気温が低かったせいか、蕾の植物が多く、その他の花はチゴユリ・フデリンドウぐらいでした。
また帰り道、オオルリのさえずりを聞きました。今年は遅い初鳴きです。その他、センダイムシクイ・シジュウカラ等がさえずっていました。
シラカンバの倒木についていたキノコは、ツリガネタケとキノコに詳しい山川さんから教わりました。
守屋先生に学名の話もしていただき、参加者6名はなるほどと自然の奥深さに触れ、充実した2時間を過ごしました。